天然醸造しょうゆ、丸大豆しょうゆ、本醸造しょうゆ
日本で生産されている醤油の約8割は本醸造方式で造られる「本醸造しょうゆ」です。
その中でも、丸大豆と小麦を原料とし、醸造を促進するための酵素や食品添加物を使用せず、自然のまま1年じっくり醸造したものだけを「天然醸造しょうゆ」といいます。これは、しょうゆのJAS規格と品質表示基準で定められています。
では、「丸大豆しょうゆ」や「本醸造しょうゆ」とは何が違うのか?
「天然醸造しょうゆ」も「丸大豆しょうゆ」であり「本醸造しょうゆ」です。
低価格な「丸大豆しょうゆ」は、酵素や温度管理をして発酵期間を3~4か月と短くすることにより製造コストを下げています。発酵期間の違いが旨味や味の深みの違いとなります。
さらに低価格な「本醸造しょうゆ」は、脱脂加工大豆を使用するなど、原料コストを下げて製造しています。
それらが決して悪いわけではありませんが、製品の質や販売価格の違いは、原料表示だけでは分からないことが多いのです。