すし   寿司の起源は平安時代で、今の「なれ寿司」に近い物でした。

 「握り寿司」を考案したのは、江戸時代後半 1827年に福井藩出身の「華屋與兵衛(はなやよへい)」で、いろいろ試した末、酢でしめた握り飯の上に醤油(※1)に浸けた魚を乗せ、包丁で2つに切り、屋台で売りました。

当時は冷蔵庫はないので、ネタの魚を醤油に浸け、生臭さを取り、殺菌、新鮮さを保っておいしくしました。

食べ方としては、おにぎりサイズの「握り寿司」を、2つに切り、すでに醤油味が付いているので、そのまま手で食べ、最後に広口の湯呑のお茶で手を洗い、帰り際に屋台の暖簾で手を拭いて帰りました。

したがって、暖簾が汚れている屋台がおいしい「握り寿司」とされました。

 

今でもその頃のなごりが残っており、

カウンター:屋台のなごり。当時は立ち食いで、皿も箸もなく、手で食べた。

つけ場:調理場。魚を醤油に浸け生臭さを取り、殺菌、新鮮さを保っておいしく加工した。

むらさき(醤油):色が紫色。また、当時は高価だったので、貴重な物の代名詞として。

一皿に2貫:おにぎり大の寿司を2つに切って出していたから。

 

※1:天然醸造醤油(本物の醤油)で、弊社商品では「幕末のソイソース」「龍馬」「元禄」「黒にんにく醤油」です。

 

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